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瓦屋根の雨漏り修理はどう進む?原因別の工事方法を詳しく解説

2026 8/23
屋根の知識
2026年8月23日

こんにちは、屋根アドバイザーのタクミです。

瓦屋根の雨漏り修理は、濡れている場所を表面から塞げば終わる工事ではありません。瓦の割れやずれ、棟や漆喰の傷み、谷板金の腐食、さらに瓦の下に隠れた下葺材や野地板の不具合など、原因によって直す場所も工事の進め方も変わります。

天井から水が落ちてくると、早く止めたい気持ちから、目についた隙間だけを塞ぎたくなるかもしれません。しかし、室内に現れた位置と屋根から雨水が入った位置は、同じとは限りません。雨水は瓦の下や木材の表面を伝って移動するため、原因を確かめずに処置すると、症状が一時的に見えなくなっても別の場所へ回り込むことがあります。

この記事では、雨漏りを見つけた直後の安全な対応から、原因調査、症状に応じた補修、工事完了時の確認までを順番に解説します。瓦屋根の状態を落ち着いて把握し、必要な範囲の工事を選ぶための判断材料としてお役立てください。

  • 雨漏り直後に室内で行う安全な対応
  • 瓦屋根の原因別に行われる修理方法
  • 部分補修と葺き替えの判断基準
  • 相談から工事完了までに確認すること
目次

雨漏り直後に安全を確保する

雨漏りに気づいたときは、屋根の原因を探すより先に、人と家財を守ります。雨天時の瓦はとても滑りやすく、地上から見えている不具合であっても、ご自身で屋根に上がるのは危険です。まず室内でできることを行い、いつ、どのような雨で症状が出たかを記録してください。

室内で水を受けて家財を移す

水滴が落ちている場所には容器を置き、周囲にタオルや吸水性のある布を敷きます。容器の中にも布を入れておくと、水が跳ねにくくなります。家具、家電、寝具、書類などは濡れていない場所へ移し、動かせない物には水が直接かからないよう覆いを掛けましょう。

天井材が大きく膨らんでいる場合、その中に水がたまっている可能性があります。無理に押したり穴を開けたりすると、天井材が崩れたり、まとまった水が落ちたりすることがあります。真下から離れ、安全な位置を確保したうえで、早めに専門業者へ状況を伝えてください。

電気設備の近くは触らない

照明器具、コンセント、分電盤、配線の近くに水が回っている場合は、濡れた器具やコードへ触れないでください。水は天井裏を移動して、見えている染みより広い範囲へ及んでいることがあります。安全に操作できる状況であれば該当回路を切る判断もありますが、濡れた場所へ近づかなければ操作できないときは、電気工事の専門家や契約している電力会社へ相談します。

雨が降っている最中に、屋根へ上がってブルーシートを掛けたり、瓦を動かしたりしないでください。瓦は濡れていなくても踏み方によって割れることがあり、雨天や強風時は転落の危険がさらに高まります。屋外の応急処置は、安全設備と屋根の知識を持つ業者へ任せることが大切です。

雨の状況と室内の変化を記録する

雨漏りが始まった日時、雨の強さ、風向き、雨が降り始めてから症状が出るまでの時間を、分かる範囲でメモします。天井や壁の染み、水滴が落ちる場所、クロスの浮き、小屋裏から聞こえる音なども写真や動画に残しておくと、原因を絞る手掛かりになります。

「風のない長雨で出る」「南風を伴う雨のときだけ出る」「雨がやんでから遅れて落ちる」といった違いは、雨水の入り方を考えるうえで大切です。濡れた部分へ近づかず、安全な場所から記録できる範囲に留めましょう。

修理前に原因を調べる理由

瓦屋根は、瓦だけで建物への浸水を防いでいるわけではありません。表面の瓦、その下の瓦桟木と下葺材、さらに野地板という複数の層が働いています。どの層で不具合が起きているかを確認しなければ、適切な修理範囲は決められません。

瓦は雨を流す一次防水

瓦は重なりによって雨水を下へ流し、屋根内部へ入りにくくする一次防水の役割を担います。割れ、欠け、ずれ、浮きが生じると、通常より多くの雨水が瓦の下へ入りやすくなります。ただし、風を伴う雨では、健全な瓦屋根でも重なりの隙間から少量の水が回ることを前提に施工されています。

その水を受け止めるのが、野地板の上に敷かれた下葺材です。つまり、瓦に不具合があっても下葺材が機能していれば室内まで達しないことがあり、反対に瓦がきれいに見えても下葺材が傷んでいれば雨漏りにつながります。外観だけで「瓦を一枚替えれば終わる」とは判断できない理由です。

雨水は侵入口から移動する

屋根から入った雨水は、すぐ真下へ落ちるとは限りません。下葺材の上を流れ、釘穴や破れた部分から野地板へ回り、垂木や梁を伝って室内に現れることがあります。屋根の勾配、風向き、雨量、木材の組み方によって流れ方も変わります。

そのため、天井の染みの真上だけを見ても、原因が見つからない場合があります。調査では室内と小屋裏の濡れ方を確かめ、屋根側の棟、谷、壁際、瓦の重なり、設備の周囲などを照合します。必要に応じて瓦を部分的に外し、下葺材の状態まで確認することもあります。

◆タクミのワンポイントアドバイス

雨漏り調査で役立つのは、症状が出た日の記録です。現地調査の日が晴れていても、風向きや降り方が分かれば見る場所を絞りやすくなります。写真は近くから一枚だけでなく、部屋全体の中で染みの位置が分かるものも残しておくと伝わりやすいですよ。

表面だけを塞ぐと流れが変わる

屋根の隙間をシーリング材で埋めれば水が止まりそうに見えますが、本来は排出されるはずの水の出口まで塞ぐことがあります。すると、別の重なりへ水が回ったり、瓦の下に水分が残ったりして、原因を分かりにくくすることがあります。

もちろん、納まりに応じてシーリングを使う工事はあります。問題は、雨水の入口と出口、下葺材の状態を確かめないまま、見える隙間を一律に埋めることです。住宅リフォーム・紛争処理支援センターの瓦葺き屋根の雨漏り調査資料でも、室内、小屋裏、瓦、棟、谷、下葺材などを順に確認する考え方が示されています。

原因別の主な工事方法

原因調査で傷んだ場所と範囲が分かると、工事内容を選べます。同じ「雨漏り修理」という呼び方でも、瓦一枚の交換で済む場合と、棟を解体して積み直す場合とでは作業が異なります。ここでは代表的な工事を原因別に見ていきます。

割れた瓦の差し替え

瓦の一部が割れたり欠けたりし、その周辺と下葺材に大きな傷みが見られない場合は、該当する瓦を差し替えます。周囲の瓦を慎重に持ち上げ、傷んだ瓦を取り外し、形状と寸法が合う瓦を納めます。瓦の種類や製造時期によって形が異なるため、見た目が似ているだけでは適合しないことがあります。

交換時には、割れた原因も確認します。飛来物の衝撃なのか、屋根上の歩行なのか、瓦桟木の変形で荷重が偏ったのかによって、追加で見る場所が変わるからです。交換用の瓦が用意できない場合や、周囲にも細かな割れが広がっている場合は、別の方法を検討します。

ずれた瓦の据え直し

瓦がずれたり浮いたりしている場合は、位置を戻すだけでなく、瓦桟木の状態と留め付けを確認します。瓦桟木は瓦の裏側の爪を掛け、瓦を支える細い木材です。桟木が折れていたり、腐食して保持できなくなっていたりすると、瓦だけを戻しても安定しません。

台風や地震の後にずれた場合は、周囲の瓦へ動きが連鎖していないか、棟や端部の固定に緩みがないかも見ます。瓦の固定方法は形状や施工年代によって異なるため、現在の屋根に合う方法で補修します。既存住宅のすべてが同じ留め付け状態とは限らない点にも注意が必要です。

漆喰補修と棟の積み直し

漆喰は、棟内部の葺き土を覆い、瓦の納まりを保つ仕上げ材です。表面のひびや小さな欠けが限られ、棟瓦の通りや内部に大きな乱れがない場合は、傷んだ部分を取り除き、状態に合う材料で補修する方法があります。

一方、漆喰が広く剥がれ、内部の土が流れ、棟瓦にずれや歪みが出ている場合は、表面へ新しい漆喰を重ねるだけでは足りません。棟をいったん解体し、下地や緊結部材を確認したうえで、棟瓦を積み直します。湿式工法では南蛮漆喰が充填・固定材として使われることもありますが、既存の工法と瓦の状態を見て材料を選びます。

棟部分の漆喰施工箇所
施工箇所:棟の漆喰

谷板金を交換する

屋根面がV字に交わる谷には雨水が集まり、本谷と呼ばれる板金を通って流れます。谷板金の腐食、穴、継ぎ目の不具合、周囲のごみ詰まりなどが雨漏り原因になっている場合は、谷周辺の瓦を一時的に外し、板金と下葺材、下地を確認します。

板金だけが傷んでいれば交換して周囲の瓦を戻しますが、板金の下まで長く水が回っていた場合は、下葺材や野地板の補修も必要です。谷は水量が多い場所なので、表面の穴だけを塞ぐのではなく、板金の立ち上がり、重なり、周囲の瓦との距離を含めて雨水が流れる形に整えます。

原因別修理の基本は、傷んだ部材だけでなく、その部材を支える下の層まで確認することです。瓦の差し替えでは瓦桟木と下葺材、棟の工事では内部の土台と固定、谷板金の交換では下葺材と野地板まで見て、必要な範囲を決めます。

下地まで傷んだ場合の工事

瓦を直しても雨漏りが止まりにくいケースでは、下葺材や野地板に不具合があることが少なくありません。これらは瓦の下に隠れているため、外から直接交換することはできません。上にある瓦を一時的に取り外し、状態を確認しながら工事します。

下葺材を張り替える

下葺材は、瓦の隙間から入った雨水を受けて軒先へ排出する防水層です。破れ、硬化、釘穴周辺の傷み、重ねや立ち上がりの不具合が確認された場合は、傷んだ範囲の瓦と瓦桟木を外し、新しい下葺材へ張り替えます。

施工では水下から水上へ重ね、棟、谷、壁際などでは納まりに応じて補強します。下葺材の種類は、屋根の勾配、瓦との間の通気、建物の条件などに合わせて選びます。特定の製品がすべての屋根に適するわけではないため、製品名だけでなく施工条件を確認することが大切です。

野地板と瓦桟木を補修する

野地板は垂木の上に張られ、下葺材と屋根材を支える面状の下地です。雨水が長く回って腐朽やたわみが生じている場合は、傷んだ部分を取り除き、必要な範囲で張り替えます。野地板の傷みが広いと、屋根材を支える力だけでなく、屋根面全体の安定にも関わります。

瓦桟木にも腐食や折れがあれば交換し、使用する瓦の働き寸法に合わせて正しく割り付けます。桟木が雨水の流れをせき止めないよう、水抜きの納まりも確認します。瓦の並びが乱れているときは、表面だけでなく、この桟木の状態が原因になっていることもあります。

塗装では下葺材を直せない

瓦の表面に塗装をしても、瓦の下にある下葺材の破れや野地板の腐朽は直りません。塗装は対象となる屋根材の表面保護や美観を整えるための工事であり、隠れた防水層を交換する工事とは役割が異なります。

また、瓦には粘土瓦、セメント系の瓦、樹脂繊維セメント瓦などがあり、表面の扱いも同じではありません。種類を確認せずに一律の処置を選ばず、雨漏りがある場合は、先に瓦の下と雨水経路を調べてください。

雨漏りが止まっている晴天時でも、野地板や断熱材に湿りが残っていることがあります。工事範囲を決める際は、表面の瓦だけでなく、小屋裏側の染み、木材の変色、下葺材の状態を組み合わせて判断します。

工事範囲をどう決めるか

瓦屋根の工事範囲は、症状の大きさだけでは決まりません。原因が一か所に限られているか、下葺材や下地まで進んでいるかを見て、部分補修か葺き替えかを比較します。

部分補修が向く状態

割れた瓦が数枚に限られ、周囲の瓦、下葺材、瓦桟木が健全で、雨水の経路も特定できている場合は、部分補修を検討できます。漆喰の小さな傷みや、局所的な板金の不具合も、下の層へ影響が広がっていなければ対象箇所の修理で対応できることがあります。

ただし、室内の染みが小さいから屋根側の傷みも小さいとは限りません。長い間少しずつ入った水が、広い範囲へ湿気を残している場合もあります。部分補修を選ぶときほど、周辺の確認が欠かせません。

葺き直しを基本的に提案しない理由

既存瓦を再利用する葺き直しは、瓦をいったん取り外し、必要に応じて野地板を補修して、下葺材と瓦桟木を更新したあとに瓦を葺き戻す工法です。材料費と廃材処分の負担は抑えられますが、古い瓦を一枚ずつ丁寧に外し、形やくせを確かめて修正しながら戻す必要があります。

そのため、葺き替えより作業工程が増えて労務費が大きくなりやすく、工事全体の負担を抑える効果は限定的です。施工前後で外観もほとんど変わらず、工事の効果を実感しにくく、満足度が低くなりやすい面があります。こうした理由から、小牧瓦店では瓦の状態にかかわらず、葺き直しを基本的に提案していません。

葺き替えを検討する状態

瓦自体の割れや劣化が広範囲に及ぶ、同じ形の交換瓦を確保しにくい、下地の工事と合わせて屋根材を見直したいといった場合は、葺き替えを検討します。既存の瓦と下葺材を撤去し、野地板を補修して、新しい下葺材と屋根材を施工します。

三浦半島の横須賀や三浦など海に近い地域では、塩分を含む風雨が金属部材へ影響しやすいだけでなく、築四十年から五十年以上の古い瓦の一部で、重なり部が砂状に崩れるような劣化が見られることがあります。劣化が複数の面へ広がっている場合は、一枚だけを替えるのではなく、谷板金や固定部材を含めて屋根全体を確認したうえで工事範囲を決めます。

工事の考え方主な対象確認したい条件
部分補修瓦、漆喰、棟、谷板金などの局所的な傷み原因が特定され、周辺と下地が健全か
葺き替え屋根材と下葺材を撤去し、新しい屋根を施工する瓦の広範囲劣化、下地の状態、屋根材の選択

小牧瓦店の瓦屋根の割れ・ずれ・雨漏り修理についてのページでは、棟瓦、漆喰、谷板金を含む瓦屋根工事の内容を紹介しています。ご自宅でどの工事が必要かは、現地で原因と範囲を確認してから判断してください。

相談から完了までの流れ

工事の名称が分かっても、それだけで依頼内容を決める必要はありません。相談時に症状を伝え、現地調査で原因を確かめ、工事範囲の説明を受けてから進めます。ここでは一般的な流れと、各段階で確認したいことをまとめます。

相談時に症状を共有する

問い合わせでは、建物の築年、分かる範囲の瓦の種類、過去の屋根工事、雨漏りに気づいた日時、室内の場所を伝えます。台風の後から始まった、長雨のときだけ出る、以前にも同じ場所を補修したといった情報も手掛かりになります。

写真を送れる場合は、天井や壁の染みを近くと引きの両方から撮影します。屋根は地上や窓から安全に見える範囲だけにし、はしごを使って撮影する必要はありません。緊急性が高いと思われるときは、電気設備の近くか、天井が膨らんでいるかなども伝えてください。

現地で雨水経路を調べる

現地調査では、まず室内の症状と小屋裏の濡れ方を確認します。次に屋外から、瓦の割れやずれ、棟と漆喰、谷、壁際、軒先、雨樋、屋根上設備の周囲などを見ます。高所カメラや屋根上点検を使い分け、必要であれば瓦を部分的に外して下葺材を確認します。

散水調査を行うこともありますが、やみくもに水を掛けるのではなく、疑わしい箇所を分けて順番に確認する必要があります。建物内部への影響を考え、実施するかどうかを含めて専門業者が計画します。

原因と工事範囲の説明を受ける

調査後は、雨水がどこから入り、どのような経路で室内へ達したと考えられるかを、写真とともに説明してもらいます。原因が一つに絞れない場合は、可能性の高い箇所と、追加確認が必要な箇所を分けて聞きましょう。

工事内容については、取り外す瓦の範囲、再使用する部材、交換する部材、下地を開けた後に追加の傷みが見つかった場合の進め方を確認します。「どこを直すか」だけでなく、「なぜその範囲なのか」が分かる説明であることが大切です。

◆タクミのワンポイントアドバイス

工事前の写真だけでなく、瓦を外した途中の写真も残してもらいましょう。下葺材や野地板は完成後には見えなくなります。途中の状態が分かる記録は、今回の説明を確認する材料になり、将来の点検でも役立ちます。

施工後に雨仕舞いを確認する

工事では周囲を養生し、必要な瓦や棟、板金を外して、下地から順に直します。下葺材、瓦桟木、板金、瓦と、水が流れる方向を考えながら重ねていきます。完了時には、交換箇所だけでなく、周囲とのつながりや排水経路も確認します。

引き渡しの際は、工事前、途中、完了後の写真を見ながら、実際に行った作業と使用した部材の説明を受けます。今後、どのような天候のときに室内を確認するとよいか、次回の点検で見る場所も聞いておくと安心です。雨漏りは天候条件で現れ方が変わるため、工事後に雨が降った際も、以前の染み周辺や小屋裏を安全な範囲で観察します。

F形瓦に葺き替え後の屋根全景
葺き替え後:F形瓦(平板瓦)に葺き替えた屋根全景

修理後の記録と点検

工事の記録を次の点検へつなぐ

雨漏り修理は、施工箇所が新しく見えることだけで完了とはいえません。雨水が屋根面を流れ、谷や軒先から無理なく排出されるか、周辺部材へ負担が移っていないかを確認する必要があります。

原因と施工内容を記録する

どこから雨水が入り、どの部材をどの範囲で交換したかを、写真と書面で保管します。瓦を再使用した場合は、交換した枚数や位置、下葺材を張り替えた範囲、棟や谷の施工内容も分かるようにしておくと、次回の点検で比較しやすくなります。

台風や強い風雨の後に同じ部屋を確認するときも、過去の記録があれば変化に気づきやすくなります。工事履歴は施工業者だけに任せず、建物の資料としてご自身でも保管してください。

周辺部材も継続して見る

修理した瓦や板金が健全でも、近くの雨樋が詰まったり、別の棟で漆喰が剥がれたりすれば、新たな不具合につながります。特に谷へ落ち葉がたまりやすい建物や、海風を受ける場所では、雨水が集中する部分と金属部材の変化を継続して見ます。

屋根上へご自身で上がる必要はありません。地上から見える瓦の乱れ、軒先の破片、雨樋の傾き、室内の染みを確認し、気になる変化があれば専門業者へ相談します。強風の後や、以前と異なる雨音がするときも点検のきっかけです。

瓦種に合う手入れを選ぶ

「瓦屋根」という呼び方には、粘土瓦、セメント系の瓦、樹脂繊維セメント瓦などが含まれます。割れた瓦の交換、表面の手入れ、再使用の可否は種類によって異なります。見た目だけで判断せず、瓦の裏面表示、形状、施工時の資料などから種類を確かめます。

粘土瓦の性質を、すべての瓦へ当てはめることもできません。反対に、表面の変色だけで瓦全体の交換が必要だと決めることも避けたいところです。雨漏り原因と瓦種を分けて確認し、その屋根に合う手入れを選びます。

瓦屋根雨漏り修理のFAQ

ここまでの内容を踏まえ、瓦屋根の雨漏り修理についてご相談時によく出る疑問をまとめます。建物ごとに状態は異なるため、回答は一般的な考え方としてご覧ください。

瓦屋根の雨漏り修理に関するよくある質問

Q1. 雨がやんで水滴が止まれば、すぐに修理しなくてもよいですか?

A. 水滴が止まっても、下葺材、野地板、断熱材などに湿りが残っていることがあります。次の雨まで症状が見えないだけの場合もあるため、記録した写真と天候を伝え、原因を確認してもらうことをおすすめします。

Q2. 割れた瓦を一枚替えれば雨漏りは止まりますか?

A. 割れた瓦だけが原因で、下葺材と周辺部材が健全であれば、差し替えで対応できることがあります。ただし、割れの下で下葺材が傷んでいる、瓦桟木が折れている、別の場所から水が入っている場合もあります。差し替え前に周囲と下の層を確認することが重要です。

Q3. 漆喰を塗り直せば棟からの雨漏りに対応できますか?

A. 傷みが表面の限られた範囲で、棟瓦や内部の土台が安定していれば補修できる場合があります。棟が歪み、内部材が流出している状態では、表面を塗るだけでなく、棟を解体して下地から積み直す工事を検討します。

Q4. 雨漏り修理で瓦を全部外すことはありますか?

A. 下葺材や野地板の傷みが広い場合は、瓦を広範囲に外し、葺き替えを検討することがあります。既存瓦を再利用する葺き直しもありますが、古い瓦を一枚ずつ外してくせを修正しながら戻すため労務費が大きくなりやすく、施工前後の外観もほとんど変わりません。そのため、小牧瓦店では葺き直しを基本的に提案していません。

Q5. 自分でシーリング材を塗ってもよいですか?

A. 屋根へ上がる作業は転落や瓦破損の危険があるため避けてください。また、瓦の重なりを不用意に塞ぐと雨水の出口が変わることがあります。室内で水を受けて家財を守る範囲に留め、屋外の処置は原因を調べられる専門業者へ依頼してください。

まとめ|原因に合う修理を選ぶ

瓦屋根の雨漏り修理は、原因が瓦の割れやずれなのか、漆喰や棟の傷みなのか、谷板金なのか、下葺材や野地板なのかによって工事範囲が変わります。表面に見える隙間だけを塞ぐのではなく、雨水が入った場所と室内まで移動した経路を確かめることが、再発を防ぐための出発点です。

調査結果を見て必要な範囲を直す

原因が局所的で下地が健全なら部分補修、瓦自体や下地の劣化が広がっていれば葺き替えを検討します。既存瓦を再利用する葺き直しは、労務負担が大きくなりやすく、施工後の変化も実感しにくいため、小牧瓦店では基本的に提案していません。工事名を先に決めるのではなく、現地調査の写真と説明をもとに、必要な範囲を選んでください。

有限会社 小牧瓦店では、横須賀・三浦・鎌倉・葉山・逗子・横浜市金沢区で瓦屋根の雨漏り相談に対応しています。室内の染みがどこから来ているか分からない方、補修で収まるのか下地から確認したい方には、雨漏りの無料調査を行い、原因を特定したうえで状態に合う修理方法をご提案します。ご相談は小牧瓦店のお問い合わせフォームからお寄せください。

屋根の知識
下葺材 屋根修理 棟瓦 瓦屋根 雨漏り修理
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