こんにちは、屋根アドバイザーのタクミです。
瓦屋根の修理と聞くと、割れた瓦を新しい瓦へ交換する工事を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども、実際の修理内容はそれだけではありません。瓦のずれを直す作業、棟の漆喰を補う工事、谷板金の交換、さらに瓦の下にある下葺材や野地板を直す工事まで、症状と原因によって大きく変わります。
大切なのは、外から見える傷みだけで工事を決めないことです。たとえば瓦が一枚割れていても、その一枚だけを差し替えればよい場合と、下の防水層まで確認したほうがよい場合があります。反対に、室内へ雨水が入っていても、瓦そのものではなく棟や谷、下葺材に原因が隠れていることもあります。
この記事では、瓦屋根の補修を症状別に分け、どのような工事が考えられるのかを順番に解説します。部分的に直せる状態なのか、瓦を一度取り外す工事が必要なのかを考えるための手がかりとしてお読みください。
- 瓦の割れやずれに対する主な修理内容
- 漆喰補修と棟の積み直しの違い
- 下葺材や野地板まで直す工事の考え方
- 専門業者へ点検を依頼したい症状の目安
瓦屋根の修理は原因で変わる
同じように見える傷みでも、原因が違えば適した工事も変わります。まずは瓦屋根がどのような層で雨水を防ぎ、建物を守っているのかを知っておきましょう。
瓦だけで防水しているわけではない
瓦は、屋根へ降った雨を受けて下へ流す一次防水の役割を担います。ただし、風を伴う雨では瓦の重なりから少量の水が入り込むことがあり、瓦だけで水を完全に遮断する構造ではありません。そこで瓦の下には、ルーフィングとも呼ばれる下葺材が敷かれています。
下葺材は、入り込んだ雨水を受け止めて軒先へ排出する二次防水です。その下には、屋根面を支える野地板があります。つまり、瓦屋根を確認するときは、表面の瓦、下葺材、野地板という複数の層を分けて考える必要があります。
瓦屋根の修理範囲は、瓦だけでなく下葺材と野地板の状態まで含めて決まります。見える傷みが小さいから工事も小さいとは限らず、雨水がどこまで達しているかを確かめることが先です。
症状が出た場所と原因箇所は異なる
室内の天井にしみがある場合、その真上から雨が入ったとは限りません。雨水は瓦の下や木材の表面を伝い、侵入口から離れた場所へ移動してから室内へ落ちることがあります。棟から入った水が屋根の傾斜に沿って流れることもあれば、谷や壁際の取り合いから回り込むこともあります。
このため、しみの真上だけへ補修材を塗っても、原因が残ることがあります。雨の日の風向きや降り方、症状が出るまでの時間、屋根の形状を合わせて見ながら、侵入経路を絞り込むことが重要です。
瓦の種類によって扱いが異なる
ひと口に瓦屋根といっても、粘土を焼いた釉薬瓦やいぶし瓦、セメント系の瓦、樹脂繊維を用いた軽量な瓦などがあります。形状もJ形、F形、S形などに分かれ、かみ合わせ方や固定方法は同じではありません。
そのため、別の種類の瓦を無理に差し込んだり、合わない固定方法を選んだりすることは避けなければなりません。修理前には、瓦の種類、寸法、製造状況、再使用できる状態かどうかを現物で確認します。この記事で紹介するのは一般的な考え方であり、実際の工法は屋根ごとの確認が必要です。
症状別の主な修理内容
ここからは、地上や窓から気づきやすい症状ごとに、考えられる原因と修理内容を見ていきます。ご自身で屋根へ上がる必要はありません。見える範囲で状態を記録し、専門業者へ伝えるための整理として役立ててください。
割れや欠けは瓦を差し替える
飛来物の衝突や人の歩行、地震、強風などで瓦が割れた場合、周囲と同じ種類の瓦が用意できれば、傷んだ瓦を取り外して差し替える方法が基本です。一枚ごとに交換できることは、瓦屋根の特徴の一つといえます。
ただし、割れた瓦を替えるだけで終えてよいかは、その下の状態で決まります。割れ目から長く水が入っていた場合は、下葺材に傷みがないか、瓦桟木や野地板が湿っていないかも確認します。また、同じ場所で繰り返し割れているなら、瓦の据わりや下地の不陸、人が歩く経路など別の理由がないかを見る必要があります。
交換用の瓦が手に入らないときは、屋根の目立ちにくい位置にある同型瓦を移し、別の位置へ適合する瓦を使う方法が検討されることもあります。どの方法が可能かは、瓦の形状と屋根全体の状態によって変わります。
ずれや浮きは据わりを確認する
瓦の列が波打って見える、一部だけ隙間が広い、軒先の瓦が下がっているといった症状では、瓦を正しい位置へ戻すだけでなく、なぜ動いたのかを調べます。瓦の爪が瓦桟木へ掛かっていない、釘やビスの固定状態に問題がある、瓦桟木が傷んでいる、棟の崩れが周囲へ影響しているなど、複数の原因が考えられるからです。
据え直しでは、周辺の瓦を一時的に外し、重なりと通りを整えながら戻します。必要に応じて固定部を見直しますが、すべての屋根へ同じ留め方を当てはめるものではありません。瓦の種類、下地、施工された時期に合う方法を選びます。
◆タクミのワンポイントアドバイス
瓦が少し動いて見えると、手で押し戻せそうに感じるかもしれません。しかし、屋根上では一枚を動かしたことで隣の瓦の重なりまで変わることがあります。地上から写真を撮るところまでにして、位置の調整は瓦の納まりを分かっている人へ任せてください。
雨樋の詰まりも一緒に確認する
軒先から水があふれる、強い雨のときだけ外壁側へ水が回るという症状では、瓦だけでなく雨樋の詰まりや変形も確認します。落ち葉や土がたまると排水しきれず、水が本来とは異なる方向へ流れることがあるためです。
雨樋の清掃で改善する場合もありますが、軒先の瓦や下葺材、水切りの納まりに問題が重なっている可能性もあります。排水経路を上流から下流まで見ると、屋根面だけを見たときには分からなかった原因が見つかることがあります。
表面の粉化は範囲を見極める
瓦の表面や重なり部分が粉っぽくなり、触れると砂のように崩れる場合は、一枚の欠けとして扱えないことがあります。特に三浦半島の横須賀・三浦を中心とする海沿いでは、海風で運ばれた塩分を含む雨水が屋根へ付着しやすい環境です。
築40〜50年以上の古い瓦の一部には、現在の瓦より焼成温度が低く、素地の緻密さや吸水の程度が異なるものがあります。こうした瓦では、塩分の影響が重なり、瓦の重なり部が砂状に崩れる症状が見られることがあります。
傷みが数枚に限られるのか、同じ屋根面へ広がっているのかで工事の考え方は変わります。塩害はすべての瓦へ同じように起こるわけではありませんが、沿岸部の古い屋根では、瓦本体と金属部材の両方を確認したいところです。
棟と漆喰の直し方
屋根の頂部にある棟は、屋根面と屋根面が山状に交わる場所です。雨水が集まる谷とは性質が異なりますが、屋根面の切れ目にあたるため、棟瓦とその下の材料による雨仕舞いが欠かせません。

漆喰の表面補修で済む場合
漆喰は、棟内部の葺き土を覆い、雨水による流出を抑える仕上げ材です。表面に小さなひびや部分的な剥がれがあり、棟瓦の並びや内部の土台が安定している場合は、傷んだ漆喰を適切に取り除いて補修する方法が検討されます。
ここで注意したいのは、古い漆喰の上へ厚く塗り重ねればよいわけではないことです。塗る位置が前へ出すぎると、かえって雨水を受けやすくなることがあります。既存の状態を確認し、面戸の納まりに合う厚みと位置で仕上げます。
棟の積み直しが必要な場合
棟が蛇行している、のし瓦の段がずれている、冠瓦が動いている、内部の葺き土が流れ出している場合は、表面の漆喰だけを直しても土台の不安定さが残ります。このようなときは、棟瓦を一度取り外し、内部の材料と固定状態を整えて積み直す工事を検討します。
現在の湿式棟では、葺き土と漆喰の役割を兼ねる南蛮漆喰が用いられることもあります。一方、古い屋根には異なる構成が残っているため、解体して初めて分かることも少なくありません。元の棟の形を踏まえながら、屋根に合う納まりを選びます。

古い屋根は固定状態も確認する
棟の修理では、漆喰だけでなく瓦の留め付けも確認します。国土交通省は、令和元年房総半島台風を踏まえた強風対策として瓦の留め付け基準を見直し、2022年から新築される建築物の瓦屋根にガイドライン工法を求めています。
ただし、この基準は既存の瓦屋根が自動的に同じ固定状態になるという意味ではありません。古い屋根では、施工された時期や工法により固定の状態が異なります。棟を直す機会に周辺瓦も確認し、必要な範囲を判断します。制度の概要は、国土交通省の建築物の強風対策に関する案内で確認できます。
下地まで傷んだ場合の工事
瓦の差し替えや漆喰補修は、表面に近い範囲の工事です。一方、下葺材や野地板に傷みがあるときは、瓦を一時的に取り外して下の層へ手を入れる必要があります。
谷板金は周囲の瓦も外す
屋根面がV字に交わる谷は、雨水が集まって流れる場所です。落ち葉やごみもたまりやすく、瓦屋根のなかでも漏水に注意したい部位といえます。古い谷板金に穴や腐食がある場合は、表面だけを塞ぐのではなく、板金の交換を検討します。
谷板金は瓦の下へ差し込まれているため、交換時には周囲の瓦を一時的に外します。下にある下葺材と野地板も確認し、必要な処置をしてから新しい板金を納め、瓦を戻します。沿岸部では塩分が金属部材へ与える影響も考え、谷だけでなく固定金物や雨樋の状態も合わせて見ます。
下葺材は瓦を外して張り替える
下葺材は瓦の下へ連続して敷かれているため、表面から直接交換することはできません。傷みが一部に限られ、周囲の納まりを保てる場合は部分的な処置が検討されることもありますが、広い範囲で硬化や破れがある場合は、瓦を外して張り替える工事が必要です。
施工では軒先側から棟へ向かって、水が重ねの内側へ入りにくい順序で張ります。棟、谷、壁際などは雨水の動きが複雑になるため、増し張りや取り合い部の処理が重要です。下葺材を張ったあとは瓦桟木を取り付け、瓦の働き寸法に合わせて位置を整えます。
野地板の傷みは交換範囲を決める
野地板は垂木の上へ張られ、下葺材と屋根材を支える板です。雨漏りや小屋裏の結露が続くと、変色、腐朽、たわみなどが生じることがあります。傷みが局所的ならその部分を補う方法が考えられますが、広い範囲で強度が落ちている場合は張り替える範囲も広がります。
野地板の状態は、瓦と下葺材を外した段階で詳しく分かることがあります。そのため、着工前の調査だけでは確定しにくい部分について、工事中に傷みが見つかった場合の説明方法を事前に確認しておくと、判断がしやすくなります。
部分補修と全面工事を分ける
| 工事の考え方 | 主な対象 | 瓦の扱い |
|---|---|---|
| 部分補修 | 限定的な割れ、ずれ、漆喰の傷み | 必要な箇所だけ外して戻す、または差し替える |
| 葺き替え | 瓦本体と下地の広い傷み | 既存瓦を撤去し、適した屋根材へ替える |
小牧瓦店では、修理範囲を考えるとき、基本的に部分補修か葺き替えの二つを軸にしています。傷みが局所的で周辺と下地が健全なら部分補修、瓦本体や下地へ広く傷みが及んでいる場合は葺き替えを検討します。
既存瓦を再利用する「葺き直し」という工法もありますが、小牧瓦店では基本的に提案していません。材料費と廃材処分の負担は抑えられる一方、古い瓦を一枚ずつ丁寧に外し、くせを修正しながら戻すため、葺き替えより作業工程が増えて労務費が大きくなりやすいからです。さらに、施工前後で外観がほとんど変わらず、工事の効果を実感しにくく、満足度が低くなりやすい面もあります。こうした理由から、瓦の状態にかかわらず、当店では葺き直しを基本的にご案内していません。
築年数だけで工事を決めるのではなく、傷みが局所的か、瓦本体や下葺材と野地板へ広がっているかで判断します。三浦半島の古い瓦に粉化が広く見られる場合も、一枚ずつ替えるより屋根面全体を確認したほうがよいことがあります。
瓦の表面へ塗装をしても、下葺材の防水状態は改善しません。塗装は対象となる瓦の表面保護や美観のために行うもので、粘土瓦のように基本的に塗装を必要としない種類もあります。雨漏りがあるときは、塗る前に瓦の種類と下の層を確認してください。
修理範囲を決める調査
工事を必要な範囲に絞るためには、原因を順番に確かめる調査が欠かせません。屋根だけを見るのではなく、室内、小屋裏、排水経路までつなげて確認します。
症状が出る天候を聞き取る
最初に確認するのは、いつ、どのような雨で症状が出るかです。まっすぐ降る雨では漏れず、風を伴うときだけしみる。降り始めではなく、長く降ったあとに水滴が出る。台風のあとから急に始まった。こうした違いは、侵入口を考える手がかりになります。
過去の屋根工事や太陽光設備などの設置歴、以前に補修した箇所も伝えてください。室内のしみを写真に残し、撮影日と天候をメモしておくと、現地調査で状況を共有しやすくなります。
室内と小屋裏から水の経路を見る
室内では天井や壁のしみ、クロスの浮き、水滴音を確認します。小屋裏へ安全に入れる点検口がある場合は、野地板の変色や濡れ、垂木を伝った跡を見ます。ただし、足場が不安定な場所へ入ったり、濡れた電気配線へ触れたりしてはいけません。
小屋裏の湿りが雨漏りではなく結露による場合もあります。雨天との連動、濡れている範囲、換気の状態を見ながら区別します。屋根以外の外壁や窓まわりから入った水が、天井へ現れる可能性も残して調べます。
屋根上で必要箇所を確認する
屋外では、瓦の割れやずれ、棟の通り、漆喰、谷板金、壁際、軒先、雨樋を確認します。高所カメラや地上からの撮影で分かることもありますが、下葺材の状態を確かめるには瓦を部分的に外す必要がある場合もあります。
調査後は、傷んでいる場所の写真と、原因の見立て、提案する工事範囲を一緒に説明してもらいましょう。小牧瓦店の瓦屋根の割れ・ずれ・雨漏り修理についてのページでも、棟や漆喰、谷板金を含む主な工事内容を紹介しています。
◆タクミのワンポイントアドバイス
説明を受けるときは、「どこが傷んでいますか」だけでなく、「なぜこの工事範囲になるのですか」と聞いてみてください。瓦、下葺材、野地板のどこまで確認できているかが分かると、提案の違いも理解しやすくなります。
依頼を考えたいサイン
瓦屋根は地上から全体を見渡しにくいため、気になる症状があっても依頼時期を迷いがちです。ここでは、早めに確認しておきたい変化と、安全な対応をまとめます。
室内にしみや水滴がある
天井のしみ、壁紙の浮き、雨の日の水滴音、小屋裏の湿ったにおいがある場合は、雨が止んで症状が消えても確認を依頼してください。水が入る状態が続くと、下葺材だけでなく野地板や天井下地へ影響が広がることがあります。
室内ではバケツや吸水材で水を受け、家財を移動し、濡れた照明や配線へ近づかないようにします。屋根上へブルーシートを掛ける作業は転落や瓦の破損につながるため、ご自身では行わないでください。
瓦や漆喰の落下物がある
庭や雨樋に瓦の欠片、白い漆喰片、土のようなものが落ちているときは、棟や瓦の一部が傷んでいる可能性があります。落ちてきた物を写真に撮り、見つけた場所も記録しておくと調査の手がかりになります。
建物の周囲では、さらに落下する物がないか注意してください。玄関や通路の近くで見つかった場合は、人が真下を通らないようにし、早めに状態を確認してもらいましょう。
台風や地震のあとに形が変わった
強風後に瓦の列へ隙間が見える、棟が以前より曲がって見える、雨樋や板金が外れている場合は、雨漏りが始まっていなくても点検を考えたいサインです。地震後も、棟や瓦のずれが少しずつ広がることがあります。
一方、地上から変化が見えないから問題がないとも言い切れません。下葺材は瓦に隠れており、細かな割れも角度によっては見えないためです。強い風雨のあとに室内の変化がないかを確認し、気になる点があれば写真とともに相談してください。
台風の前後や沿岸部の点検では、瓦だけでなく棟、谷板金、釘やビスなどの固定部、雨樋も対象にします。海風の影響は建物の向きや海からの距離、部材によって異なるため、地域条件を踏まえて確認することが大切です。
瓦屋根修理のよくある質問
修理の相談を考えている方から出やすい疑問を、五つに分けてお答えします。
瓦屋根の補修に関するFAQ
Q1. 瓦が一枚割れただけなら、その一枚だけ直せますか?
A. 同じ種類の瓦が用意でき、周囲と下葺材に問題がなければ、一枚の差し替えで対応できることがあります。ただし、割れた理由や水の侵入期間によっては周辺確認も必要です。まず割れた瓦の下と隣接部分を見てもらってください。
Q2. 漆喰が剥がれたら、すぐ棟を積み直しますか?
A. 漆喰の傷みが表面に限られ、棟瓦と内部の土台が安定していれば、漆喰の補修で収まる場合があります。棟が歪んでいる、瓦が動く、内部材が流出している場合は積み直しを検討します。外観だけで決めず、棟全体の安定を確認することが必要です。
Q3. 雨漏りは瓦へ補修材を塗れば止まりますか?
A. 原因によります。瓦の表面ではなく、棟、谷板金、壁際、下葺材に原因がある場合、見える隙間を塞いでも改善しないことがあります。水の出口を変えて別の場所へ回り込ませる可能性もあるため、侵入口と排出経路を確認してから工事方法を選びます。
Q4. 小牧瓦店では葺き直しを提案していますか?
A. 基本的には提案していません。瓦を再利用すると材料費と廃材処分の負担は抑えられますが、古い瓦を一枚ずつ外し、くせを修正しながら戻すため、労務費が大きくなりやすく、工事全体の負担を抑える効果は限定的です。施工前後の外観もほとんど変わらず、工事の効果を実感しにくいため、当店では部分補修か葺き替えを軸にご案内しています。
Q5. 点検のために自分で屋根へ上がってもよいですか?
A. 上がらないでください。瓦は乾いていても滑りやすく、踏む位置によっては割れることがあります。地上や窓から見える範囲を撮影し、室内のしみと天候を記録するところまでで十分です。高所の確認は安全設備を使える専門業者へ依頼してください。
まとめ|原因に合う修理を選ぶ
瓦屋根の修理は、割れた瓦の差し替えだけではありません。ずれや浮きがあれば瓦桟木と固定状態を確認し、漆喰の剥がれがあれば棟の土台まで見ます。谷板金に穴や腐食があれば周囲の瓦を外して交換し、下葺材や野地板が傷んでいれば、瓦を一度取り外して下の層から直します。
表面ではなく傷みの範囲を見る
部分補修か葺き替えかは、表面の見た目や築年数だけでは決まりません。雨水がどこから入り、下葺材や野地板へどこまで影響しているかを確認したうえで、必要な範囲の工事を選ぶことが、屋根を無理なく長持ちさせるポイントです。既存瓦を再利用する葺き直しも工法としてはありますが、小牧瓦店では、労務負担と施工後の実感を考え、基本的に提案していません。
調査や工事の際に撮影した写真は、完了後も保管しておくと役立ちます。どの瓦を外し、下葺材や野地板をどこまで確認したのかが分かれば、次に点検するときも変化を比べやすくなります。修理箇所だけでなく、今回は手を入れなかった周辺部の状態も説明してもらうと、屋根全体の見通しを持ちやすくなるでしょう。
有限会社 小牧瓦店では、横須賀・三浦・鎌倉・葉山・逗子・横浜市金沢区で、瓦屋根の無料屋根診断と修理相談を受け付けています。瓦の割れやずれ、漆喰、棟、谷板金、雨漏りなど、気になる症状に応じて屋根の状態を確認し、必要な工事内容とその理由をご案内します。ご相談は小牧瓦店のお問い合わせフォームからお送りください。









